Posts Tagged “インターンシップ”

「コンテンツ産業におけるインターンシップによる学習プロセスの探索的研究」日本キャリアデザイン学会『キャリアデザイン研究』Vol.6、pp.113-124(2010年9月)を執筆しました。

●キーワード
正統的周辺参加、省察的実践、学習環境デザイン

●概要
わが国のコンテンツ産業では多様な産学連携教育が広まり、そのひとつとしてインターンシップが定着しつつある。しかし、インターンシップの教育的な側面を強調する政策の影響を受けて、インターンシップ研究には「教育」の観点からのアプローチが多い。これらの多くは、インターンシップ推進者の立場から、インターンシップの教育制度設計を議論した内容であり、「学習」の観点に注目されることは少なかった。また、近年、世界的にインターンシップの教育効果測定に関する研究が注目されているが、佐藤(1996)が「過程-産出モデル」を批判しているように、「計画-実行-評価」あるいは「目標-達成-評価」として教授と学習の内的過程はブラックボックス化され、学習者の観点が捨象されてしまう懸念がある。
そこで、本論考では、「学習」の観点に基づき、コンテンツ産業のインターンシップに参加した学生を対象にM-GTAを用いた分析を行い、インターンの学習プロセスを解明した。研究方法として、M-GTAを用いた理由は、現象の解明だけではなく、実践的応用においても有効なためである。
分析の結果、以下の3点が明らかにされた。
第一に、インターンシップにおける学習プロセスにおいては、Lave and Wenger (1991)が「正統的周辺的参加」と称したように、社会的実践の場である実践共同体に周辺的であっても正統的に参加すること、つまりインターンであってもインターン先の構成員としての自覚と目的を持って主体的に参加することが重要である。また、周辺的な業務への参加であっても、その業務の組織的意義を見出し、実践共同体における信頼を獲得することで、十全的参加者になることが可能となる。さらに、周辺的参加から十全的参加への変化を通じて、キャリア・アイデンティティも変容する。
第二に、インターンシップにおける学習を促すためには、Schön(1983)が指摘した「省察的実践」という省察的な探究のプロセス(省察的学習)が重要である。省察的な探究のためには、内省するだけではなく、対話が必要である。インターンは、インターン先指導担当者からのフィードバックにより気づきを得ている。とりわけコンテンツ産業では、「対人関係の構築」、「現場言語の獲得と意思疎通」、「共感や納得の獲得」にみられたように、言語や非言語を媒介したコミュニケーションが重要であり、これらは内省や対話を通して獲得されている。また、[批判的省察とジレンマ]のカテゴリーにみられたように、社会的実践における自己概念の変容は学習を促進させる源泉となる。
第三に、教育的観点からはインターンシップには大学・学生・企業にとって効果的な教育制度設計が期待されていることが指摘されている。それに対し、本論考では、インターンの学習プロセスに注目したところ、[キャリア・アイデンティティの醸成]と[キャリア・アイデンティティの混乱]というカテゴリーが得られた。このことから、インターンシップ・プログラムを開発する際に、以下の点に注意が必要であることが読み取れる。すなわち、如上の理論を実践場面で応用することにより、学習者主体の学習環境をデザインし、個別の発達的課題の克服を支援することがインターンシップによる学習とキャリア発達において重要である。

Comments コンテンツ産業におけるインターンシップによる学習プロセスの探索的研究 はコメントを受け付けていません。

「コンテンツ産業におけるインターンシップによる学習プロセスの考察」日本キャリアデザイン学会第6回研究大会、資料集pp.60-63、千葉商科大学(2009年9月26日)にて発表しました。

Comments コンテンツ産業におけるインターンシップによる学習プロセスの考察 はコメントを受け付けていません。

“Learning Process through Internship in the Japanese Content Industry”16th World Conference on Cooperative Education and Work Integrated Learning, WACE(World Association for Cooperative Education), Vancouver, British Columbia, Canada(2009年6月24日)にて発表しました。

Comments Learning Process through Internship in the Japanese Content Industry はコメントを受け付けていません。

「東京大学大学院情報学環コンテンツ創造科学産学連携教育プログラムインターンシップガイドブック」(2007年4月)を執筆しました。

インターンシップガイドブック
インターンシップガイドブック(PDF:1.0MB)

Comments 東京大学大学院情報学環コンテンツ創造科学産学連携教育プログラムインターンシップガイドブック はコメントを受け付けていません。

「ゲームにおける産学官連携:福岡ゲーム産業振興機構の人材育成戦略」日本デジタルゲーム学会『デジタルゲーム学研究』、pp.94-97(2007年3月)を執筆しました。

Comments ゲームにおける産学官連携:福岡ゲーム産業振興機構の人材育成戦略 はコメントを受け付けていません。

「インターンシップ実施に関するアンケート調査報告」特定非営利活動法人映像産業振興機構『平成18年度サービス産業人材育成事業(コンテンツ人材育成総合プログラム)に関する報告書』、pp.84-109(2007年3月)を執筆しました。

Comments インターンシップ実施に関するアンケート調査報告 はコメントを受け付けていません。

「コンテンツプロデューサー養成を目的としたインターンシッププログラムの開発と実践」日本キャリアデザイン学会第3回研究大会、報告集pp.21-24、立命館大学衣笠キャンパス存心館(2006年10月28日)にて発表しました。

Comments コンテンツプロデューサー養成を目的としたインターンシッププログラムの開発と実践 はコメントを受け付けていません。

Slash Games (2006年9月1日)に、「大学のゲーム教育・世界編:カリキュラム・テキスト・メソッド・エデュケーター」に関する記事が掲載されました。

Comments Slash Gamesに記事が掲載されました はコメントを受け付けていません。

「コンテンツ分野におけるインターンシップの現状と課題」特定非営利活動法人産学連携学会第4回大会、予稿集pp.171-172、コラボ産学官プラザ in Tokyo 2階大ホール(2006年6月16日)にて発表しました。

Comments コンテンツ分野におけるインターンシップの現状と課題 はコメントを受け付けていません。

アニメ!アニメ!(2006年3月7日)に、「コンテンツインターンシップフォーラム2006:産学連携人材育成システムの構築に向けて」の記事が掲載されました。

Comments アニメ!アニメ!に記事が掲載されました はコメントを受け付けていません。