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専修大学ネットワーク情報学部2014年度「卒業演習」履修生が、富岡製糸場と、そこで活躍した工女の労働・生活を表現したアニメーション『富岡工女:Tomioka Silk Lady』を制作しました。

本履修生は、2012年度「応用演習(メディアプロデュース)」で、川崎エスペラント会(Esperanto-Societo de Kawasaki 愛称:ESKa エスカ)の活動紹介映像『国際語エスペラントって何だろう?』も制作しました。

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「『運命』や『縁』や『偶然』は選べない以上受け入れるしかない。それにどう関わるか、それによってつかめる未来が変わってくる。」これは、アニメーション監督、今 敏が『東京ゴッドファーザーズ』の取材時に残したメッセージである。今 敏監督は、「選ぶことが出来ない事態が起こったことに対して嘆くよりも、起こったことに対してどう関わって行くか、それがもっとも重要だ」と語っている。これが記されたのは、2004年7月、40歳の時である。

さて、皆さんとの偶然の出会いは、現在からおよそ一年前に遡るが、果たしてこの出来事はどのような意味を有するのだろうか。私たちの日常生活には、さまざまな出来事が生じているが、私にとってこの偶然の出会いは、たんなる出来事ではなく「転機」を意味していたのかもしれない。「転機」という言葉には、予期していたか否かに関わらずある出来事が起きること(イベント)、予期したことが起こらないこと(ノンイベント)という二つの意味が含まれる。14人の個性が集まれば、ノンイベントが生じることも、きっと必然であったのだろう。私は、この一年間、皆さん一人ひとりと向き合いながら、どのように関わっていったらよいか、本当にやりたいことは何なのかなど、常に考えながら取り組んできた。皆さんは、自身が掲げた研究課題や卒業演習の仲間たちと一年間どのように関わってきたのだろうか。

皆さん自身の関心事を昇華させ、一年間かけて研究した成果が、この卒業論文集である。この結果は、決して「運命」や「縁」や「偶然」の産物ではない。皆さん自身が卒業演習に一所懸命に取り組んできた証である。この現実を、どのように意味づけるかによって、皆さんの未来の在り方が変わってくるに違いない。そのため、この卒業論文集は、できるだけ皆さんの言葉づかいや表現を尊重し、ありのままを残すように編集している。すなわち、これは現在の皆さんのアーカイヴである。社会に出た後に、改めてこの卒業論文集を読んで、過去の自分と現在の自分とを比較してみてもらいたい。その時、本当にやりたいことをみつけて邁進していることを心より願っている。

これからもさまざまな転機を迎えるだろう。その時々の現実に、真摯に向き合いながら、皆さんはどのように関わっていくのだろうか。どんな現実であっても、決して悲観することなく、前進していってもらいたい。偶然を、「accident」と捉えるか、それとも、「chance」と捉えるのか、それは皆さん次第である。転機の連続をどのように意味づけるかによって、皆さんのキャリアは変化していくに違いない。振り返った時に、「よかった」と思えることを切に願っている。

●専修大学ネットワーク情報学部 藤原研究室 卒業論文題目

  •  乙女ゲームの変遷と傾向
  • テレビゲームのクロスメディア展開とファン研究
  • 日本におけるe-Sportsの生成と発展
  • Google Playにおけるゲームの売上動向とその要因分析
  • リアルタイムストラテジーゲームにおけるUIの研究
  • 音楽ゲームにおけるキャラクターの表現とその変遷
  • プログラミング学習における経験学習
  • アニメーション映画における記憶とオマージュ
  • 家庭用ゲーム市場の日米比較
  • スマートフォンゲームアプリ開発における知的財権処理に関する研究
  • Games for Healthに関する研究動向と今後の課題
  • ワンセグの現状と展望
  • 音楽ゲームの「楽しさ」に関する研究
専修大学ネットワーク情報学部藤原研究室卒業論文集2012

専修大学ネットワーク情報学部藤原研究室卒業論文集2012(表紙)

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「無知であることを自覚し続ける。」これは、享年46歳という若さでこの世を去った、アニメーション監督 今 敏監督が遺したメッセージである。今 敏監督は、「自分の無知を自覚して、その無知無能さをわずかずつでも埋めようとする態度こそが実は『能力』というものではないか」と語っている。これが記されたのは、キャリア・ステージのキャリア中期からキャリア後期へのトランジションにあたる時期である。

さて、皆さんはこの一年間を通して、どのような態度で臨み、何を学んだのだろうか。私は、この一年、専修大学ネットワーク情報学部、青山学院大学経営学部・社会情報学部、東京大学大学院情報学環という組織を行き来してきたが、多くの方々よりご支援・ご協力を得て、皆さんの学習環境の充実に努めてきたつもりである。私が不在の時は、不便をかけたかもしれない。しかし、他の研究室の学習環境と遜色がないように、一心不乱となって、皆さんの研究活動の支援に取り組んできたつもりだ。なぜならば、私は母子家庭で育ち、母が汗水垂らして一所懸命に働いて、私を育ててくれたという自身の経験があるからだ。結果として、一人ひとりの関心に基づいた独創的な研究テーマが掲げられ、私自身が皆さんから学ばせてもらうことが多々あった。例えば、研究対象を挙げただけでも、ゲームソフトの価格、ゲームセンターとプレイヤー、ゲームの人への影響に関する新聞記事、オンラインゲーム、現代美術家、プロ野球選手・監督、アイドル、音楽、就活学生、NPOなど、多様性に富んでいる。なぜ、このような対象に注目したのだろうか。どのような現象に着眼したのだろうか。私は胸を踊らせた。

このようなオリジナリティ溢れる視点、すなわち事象への独自のアプローチをこれからも大切にしていってもらいたい。学生生活を離れ、社会に出ると、合理性を追求しがちである。例えば、上司へのいわゆる報連相、社内や部課内の生産性向上など、枚挙にいとまがない。「時は金なり」という慣用句にもあるように、キャリア初期には時間の制約というリアリティショックを受けるかもしれない。そのため、卒業研究で経験したような、腰を据えて思考を巡らす時間はとても貴重である。私は、卒業論文というアウトプットよりもむしろ、それを完成させるまでのプロセスを大切にしてもらいたいと思っている。どれだけの仲間があなたを支えてくれただろうか。それは、きっと、あなた自身の態度に関わる問題である。今 敏監督が遺したメッセージに従えば、その態度こそが問われているのではなかろうか。死生観にも関わるが、時間は有限だが、存在は悠久であるという考え方もできる。一方で、時間は悠久だが、存在は有限であるという捉え方もできるであろう。あなたが今後どのように生きていきたいのか、その意志について、卒業という人生のトランジションに思考を巡らせてもらいたい。皆さんの可能性は無限大だ。希望に満ちあふれている。

大学卒業後、22歳~60歳までの38年間、1日8時間、週5日45週間働くと仮定した場合、職場で過ごす時間は「6万8400時間」にも及ぶ。さて、この時間をいかに過ごそうか。それは皆さん次第だ。これまでの学校生活のように、レールは敷かれていない。これからは、あなた自身が創っていくのだ。大いに羽ばたいて欲しい。そして、組織を越境しても、学び続ける存在であってもらいたい。それが、私から皆さんへ贈る最後の言葉である。

担当教員:藤原正仁

●専修大学ネットワーク情報学部 藤原研究室 卒業論文題目

  • 家庭用ゲームソフトの価格変動:中古市場と廉価版の分析
  • ゲームセンターでのプレイヤーのつながり
  • テレビゲーム悪影響論の伝播と変遷:メディア報道資料からの考察
  • 国内におけるオンラインゲームの現状と課題:快適なプレイ環境の提案

●青山学院大学経営学部 山下(藤原)研究室 卒業論文題目

  • 現代美術家のキャリア発達とブランディング
  • プロ野球選手の引退後のキャリア
  • アイドルとその物語:AKB48 の消費構造を事例にして
  • 音楽の消費と受容に関する研究:CD が売れない時代の消費者行動とは
  • 就職活動時のパーソナルネットワーク
  • 地域密着NPO の役割
  • プロ野球監督のキャリアとチームマネジメント

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